天地無用
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- 2017/07/03(Mon) -
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「天地無用」という慣用句(四字熟語)は、誤解を招きやすいので最近はあまり使われないらしいですね。
平成25年度の文化庁の「国語に関する世論調査」によると、「天地無用」の意味を尋ねた場合の回答は、 「上下を逆にしてはいけない」(正しい解釈)55.5%、 「上下を気にしないでよい」(誤った解釈)29.2%。 どのような慣用句でも見られる傾向ですが、若い人ほど誤用が多く、10代では正誤が逆転しているようです。 さて、先日書いた、ナイスじゃないカップ麺「カップヌードル ナイス」の話。 私は二度と食べようとは思いませんが、念のため他人の評価も聞いてみようと、当院職員用に箱買いしました。 Amazonで12個入りを1箱発注。メーカーの梱包で配達されるのかと思ってたら、Amazonの箱が届きました。 そのAmazonの箱を空けると、ビニールで固定された、日清の箱が入っていました。「二重箱」状態です。 小さな商品が、大きなAmazonの箱の底にビニールで固定された状態で届くのなら、見慣れた光景です。 しかし日清の箱は、Amazonの外箱にギリギリ入る大きさです。そこまでして、Amazonの箱に入れますか。 よく見ると、日清の箱には「天地無用 この面を必ず底面にしてください」と印刷されています。 ところがそこまで明記してあるにもかかわらず、その面を上にして、上下さかさまにビニールで固定してある。 箱の天地などまったく気にしていないどころか、メーカーの注意書きすらも無用だというわけです。 機械処理ゆえの問題でしょうか、それともAmazonの係員は「天地無用」の意味を知らない若い人なのか。
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