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市民病院の外科の今後
- 2017/09/02(Sat) -
熊本市民病院病・病診連携懇話会」(この「病・病」はどうにかならんか)が、昨夜開催されました。
新病院は来年建設が始まり、早ければ2019年の秋から診療を始める計画とのこと。

一刻も早い「再稼働」を市民は待望しているでしょうけど、地震から3年半の実質的ブランクはちょっと長い。

働き盛りの中堅・若手医師が何人も、すでに病院を去っています。診療科によっては、全員いなくなりました。
部長もしくはそれ以上の管理職はおおむね残留し、外来診療を受け持っています。
「外来担当医はベテラン揃いです」と髙田院長が語りましたが、私には笑えないジョークでした。

外来はまだしも、入院治療を前提とする外科系の診療科は、ほとんどの手術ができないので壊滅的惨状です。
しかし、手術をあきらめた科が多い中で、小児心臓外科は熊大病院の手術室を間借りして手術を続けています。

間借り手術では、医師・看護師・技士のチームを編成して熊大に出かけ、すべての診療を独立して行います。
手術室やICUはもちろん病棟でも、1名の心臓手術患者のために、市民病院チームが24時間体制で働きます。
熊大と市民病院のスタッフは、互いに一切の干渉をしない取り決めなので、まことに居心地が悪いそうです。
おまけに、診療報酬の半分は熊大に取られます。なんとも理不尽ですが、手術の灯を消すわけにはいきません。

小児心臓外科が自前手術を続けるのは、県内の他の病院には、小児の心臓手術ができる医師がいないからです。
一方で、胃腸・肺・乳腺・脳神経などの外科疾患は、他の病院にお願いして、手術してもらうことになります。

このように市民病院の外科系は、一部を除いてほとんど、他の医療機関でカバーできているのが実情です。
あと2年間このような状況が続くうちに、市民病院の存在意義がどんどん低下するような気がしてなりません。
また緊縮財政の中で新病院ができても、はたして市民を呼び戻すような魅力的な医療ができるのでしょうか。
優秀で経験豊富な外科医や麻酔科医が、2年後にまた集まってきてくれる保証もないのに。

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