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睡眠薬と夢
- 2017/12/05(Tue) -
医学賞のひとつ「ベルツ賞」は、「睡眠制御とその障害の研究」により、筑波大の柳沢教授が受賞しました。
柳沢氏は、人間はなぜ眠くなりどうやって覚醒するのか、その分子機構を究明しました。

これまでの人生で私は、不眠で悩んだことがありません。悩みで眠れなかったことなら、何度もありますが。

脳の興奮を抑え込む「GABA受容体作動薬」が、これまでの睡眠薬の主流でした。もちろん今でも主流です。
ところが最近、まったく作用機序の異なる睡眠薬が、2つ登場しました。

夜になると眠気を催し、朝になると目が覚めるのは、メラトニンというホルモンの働きによるものです。
7年前に発売された「メラトニン受容体作動薬」は、この概日リズムのずれ補正しようという睡眠薬です。
夜型生活等でリズムが乱れた体を、徐々に正常化していく薬と考えてもよいでしょう。商品名は『ロゼレム』。

脳の覚醒を保持する働きをしているオレキシンという脳内物質を、冒頭に紹介した柳沢氏が発見しました。
3年前に発売された「オレキシン受容体拮抗薬」は、脳の覚醒をブロックして眠気スイッチを入れる薬です。
夜に目が冴えて眠くならない人には、この作用機序の薬がうってつけでしょう。商品名は『ベルソムラ』。

という具合に、理想的にも思える睡眠薬が次々に発売されたのですが、その効果には個人差が大きいのです。
よく効いた方は喜んでくれますが、作用が弱いとか、副作用を嫌って服用を中止する方も少なくありません。

ロゼレムやベルソムラを飲んで、怖い夢を見たとか、変な夢を見たという人がときどきいます。
他の睡眠薬や禁煙補助薬などでもあり得る副作用ですが、ロゼレムやベルソムラで、わりとよく聞きますす。
睡眠が改善して、夢をよく見るようになっただけかもしれません。夢好きの私としては、興味ある副作用です。

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