異常行動の誤解
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- 2018/01/21(Sun) -
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タミフルって、不運な薬だとつくづく思います。
インフルエンザ罹患に伴う異常行動の原因であると、いまだに濡れ衣を着せられているからです。 異常行動の主な原因はタミフルではなくインフルエンザそのものだと、私は日頃の経験からよく知っています。 今日も、それを裏付けるような2つの症例に出くわしました。 (1)昨夜から熱が出て、意味不明のことを話し続けていたという男児 検査でB型インフルエンザ陽性。「インフルエンザのせいで異常行動が出たようですね」と強調しておきます。 さらに「異常行動を防ぐためにも、早くインフルエンザを治しましょう」と説明してタミフルを処方。 タミフル内服前から異常行動が出ていたことを、親御さんにはしっかりと覚えておいていただきます。 (2)昨夜わけもなくグルグルと家の中を徘徊していたという男児 昨日はインフルエンザ陰性だったので、タミフルは処方せずに経過観察してたら、その晩に異常行動が出現。 今日再検査したら、B型インフルエンザ陽性。「インフルエンザの異常行動が出たようですね」と説明。 もしも昨日、見切り発車してタミフルを処方していたら、内服の直後に異常行動が出ていたかもしれません。 タミフルで異常行動が出るのではなく、異常行動が出るタイミングでタミフルを飲ませることが多いのです。
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