ゾフルーザ発売間近
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- 2018/03/05(Mon) -
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「1回だけ飲んで効く薬があるんでしょう?」
インフルエンザの患者さんから、そのように尋ねられました。新薬「ゾフルーザ」のことですね。 塩野義製薬が開発し、先月製造販売承認を取得した薬ですが、残念ながらまだ、発売されていません。 抗インフルエンザウイルス薬は、現時点で4つ。ゾフルーザで5つ目となります。 「タミフル」1日2回、5日間内服する薬。異常行動の濡れ衣によって、10代への処方が原則禁止です。 「リレンザ」1日2回、5日間吸入する薬。10代でも使えます。吸入法がやや面倒。効果は強い。 「イナビル」1回吸入するだけの薬。効果がやや弱いという意見もありますが、とにかく簡便なので私は好き。 「ラピアクタ」点滴薬。効果は早い。でも点滴が必要。脱水を伴うインフルエンザ患者には使いやすい。 「ゾフルーザ」まったく新しい作用機序。効果も強い(らしい)。1回飲むだけ。 こう書いてみると、ヘタしたら今後の抗インフルエンザ薬は、ゾフルーザの一人勝ちになりそうな気もします。 さて、ゾフルーザの添付文書を見ると、安全性に関してはいくつかの注意喚起がなされています。 (1)警告:本剤の必要性を慎重に検討すること 必要と思うから処方するんですよね。それをわざわざ警告する意味ある?、この手の警告、形骸化してません? (2)禁忌:本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと この世に初めて登場した新薬なのに、「本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者」って、いるんですか? 今月中には発売されそうです。新しもの好きなので、速攻処方して、効果のほどを確認したいですね。
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