インフル新薬かなり高額
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- 2018/03/07(Wed) -
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1回内服するだけの、しかも新しい作用機序の抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」の薬価が決まりました。
10mg錠は1507.5円、20mg錠は2394.5円。「薬価」というのは、診療報酬上の薬の価格のことです。 この薬の用量は、体重によって決められています。 (1)10kg以上20kg未満:10mg錠1錠(1507.5円) (2)20kg以上40kg未満:20mg錠1錠(2394.5円) (3)40kg以上80kg未満:20mg錠2錠(4789円) (4)80kg以上:20mg錠4錠(9578円) 60kgから80kg未満の方には、20mg錠3錠が適切だと思うのですが、そのような用量設定はありません。 その設定で治験を行っていないためです。60〜80kgの成人って、結構多いと思うんですけどね。私もそう。 従来の抗インフルエンザ薬の薬価がどうかというと、成人の場合、体重に関係なく、 「タミフル」1日2回、5日分で2830円。 「リレンザ」1日2回、5日分で3058円。 「イナビル」1回のみで4280円。 ゾフルーザはかなり高額なので(とくに80kg以上の方)、患者さんと相談して処方する必要がありそうです。 先日、今後の抗インフルエンザ薬は、ゾフルーザの一人勝ちになると書きましたが、違うかもしれませんね。
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