『半分、青い。』
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- 2018/04/12(Thu) -
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これまで気にも留めてなかった、NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』を、今日から見ています。
ドラマで「ムンプス難聴」の話が出ていると小耳に挟んだので、今日の診療の合間に見てみました。 全録レコーダーという文明の利器と今日の診療が暇だったおかげで、第1回放送分から「一気見」できました。 70年前後の大阪万博とかマグマ大使とかの映像が、60年生まれの私にはなんとも懐かしくてたまりませんね。 主人公が難聴を発症し、おたふくかぜの合併症であるムンプス難聴と診断されたのが、今日の放送でした。 当ブログでも何度も書いてきたように、おたふくかぜを侮れないのは、難聴になる危険性があるからです。 欧州や北米南米の各国では、子どもの難聴を防ぐために、おたふくかぜワクチンの定期接種を行っています。 韓国も中国もロシアも定期接種しています。アフリカ諸国と北朝鮮はやっていません。そんなレベルの話です。 かつて日本でこのワクチンを定期接種として導入したら副反応が出たため、任意接種に格下げされたのです。 この時は、ワクチンそのものにも問題があったのですが、それにしても、日本人は副反応を恐れすぎます。 感染症を防ぐという予防接種本来の目的よりも、副反応を防ぐ方を優先させる、不思議な国民性なのです。 ムンプスウイルスはヒト以外に宿主がないので、予防接種さえ徹底すれば、おたふくかぜは根絶可能です。 連ドラの脚本は、自身も片耳が難聴の北川悦吏子さんです。さもありなん、と思える描写が随所にありますね。 さいわいドラマでは、ムンプス難聴になった主人公が、明るく前向きに描かれているので救われます。 しかし、ドラマの時代から半世紀近くたったのに、いまだに日本の子どもたちは難聴の危険に晒されています。 国はそろそろ腹をくくって欲しい。この連ドラが、弱腰の厚労省の後押しをしてくれるとよいのですが。
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