外来種を駆除する意義
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- 2018/04/13(Fri) -
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子どもの頃は昆虫が好きでしたが、とくによく捕まえていたのが、カマキリとコオロギでした。
両者に共通するのは、自宅周囲でよく見かける上に、素手で容易に捕獲できる点です。 カマキリは決して逃げないし(むしろ立ち向かってくる)、コオロギは逃げ足が遅いからです。 最近、外来種の「ムネアカハラビロカマキリ」が国内でも広がっていると報じられました。 胸の部分がオレンジ色の、そのカマキリの侵入経路は、中国製の竹ぼうきに付いた卵だと言われています。 日本には10年ぐらい前に侵入し、在来種のハラビロカマキリに置き換わりつつあるそうです。 昆虫に限らず、池に放たれた外来種の魚が、在来種を駆逐して生態系を変えてしまう被害もよく聞きます。 ただ、外来種のそれらの生き物自体に罪は無く、彼らはただ粛々と、自分の生き方をしているだけですけどね。 人間の手によって見知らぬ土地に移動させられたので、その地での食物連鎖に加わっただけの話でしょう。 人間が運んだそのような外来種を、人間が「駆除」しようなどとは、まことに身勝手な話です。 そもそも、在来種を温存したり、生物の多様性を維持することって、本当に「地球に優しい」のでしょうか。 何億年にも及ぶ生存競争を経て、適者が生存してきたのが現状の地球上生物です。 ある地域の在来種が、別の地域から来た外来種に駆逐されたとしても、それも自然の流れと思うべきでしょう。 人間活動が、その自然の流れをやや不自然にしていますが、長い地球時間で見れば、些細なことです。 それなのに、「地球に優しい」などと偉そうなことを言うものだから、ちゃんちゃらおかしいのです。
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