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『ブラックペアン』
- 2018/04/22(Sun) -
TBSの日曜劇場『ブラックペアン』が、今日から始まりました。心臓外科モノなので、見るしかありません。

タイトルの「ブラックペアン」からまず想像したことは、天才外科医の繊細な「ペアンさばき」でした。
ちなみに「ペアン」というのは、何かを挟むときに使う手術器械で、大小様々な形のものがあります。

この手の医者モノのドラマ、とくに外科医モノは、『A LIFE』以来、リアリティーの追求が進んでますね。
今日の手術シーンは、ブタの心臓を使っていると想像しますが、本物の術野によく似せた描写でした。

リアリティーを出すなら出血だと言わんばかりに、やたらに出血する場面も多かったですね。
たしかにトラブルを描くなら、出血はわかり易い。私も勤務医時代の緊迫した局面を思い出してしまいました。
ただし、細かいことを言わせていただければ、血液噴出に拍動がなく、まるでホースから出る水のようでした。

さて、ブラックペアンと聞いて最初に思い出したのは、私の恩師、徳永皓一先生(元九大心臓外科教授)です。
徳永先生は、手術中の重要な局面でしばしば、「ブラックだ、ブラックを出せ」と指示を出されました。
この場合の「ブラック」とは、「スーパーメッツェンバウム」という種類のハサミのことを指していました。

手術で使うハサミには多くの種類がありますが、「メッツェンバウム」は、細長くて繊細な形のものです。
その中でも、組織が滑らずに切れるように刃に加工してあるものが、いわゆる「スーパーメッツェン」。
他のメッツェンと区別するために、持ち手の部分が黒く塗られています。だから通称「ブラック」なのです。

「ブラックペアン」と言うからには、よほど特別なペアンだろうと期待して、今日のドラマを見ていました。
しかし、裏切られました。なんなら、ズッコケたと言ってもいいでしょう。

教授が執刀を終えて、人工心肺のチューブを遮断する段になって、その特別な黒いペアンが登場したからです。
固いチューブを、その特別なペアンで挟むこたぁないでしょう。頑丈なチューブクランプを使えばいいのに。
せっかく面白いドラマなのですが、今後も毎回、ブラックペアンが登場するたびにズッコケそうです。

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