エコー画像に異議あり
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- 2018/05/06(Sun) -
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ドラマ『ブラックペアン』第3話は、今回も題材は僧帽弁手術。その一貫した姿勢に感服します。
今日は肝心の「ブラックペアン」すら登場しませんでした(たぶん)。 手術患者は2人。「僧帽弁閉鎖不全症」の若者と、「僧帽弁狭窄症」の中年男性(田崎真也氏)。 その若者の術前超音波検査風景が一瞬出ましたが、どう見ても「僧帽弁狭窄症」の画像だったので驚きました。 僧帽弁はひどく肥厚して開口が制限され、逆流もあるだろうけど確実に狭そうな弁。心拍もおそらく心房細動。 僧帽弁閉鎖不全症であれば、逆流所見をカラードプラで見せるのがてっとり早いのに、それも無い。 どこでどう間違えて、あのような画像を使ったのか。 さてはこのドラマ、本筋だけでなく間違い探しでも楽しめる趣向の、一粒で二度美味しい演出なのか。 当院では、開院以来10年間使ってきた超音波(エコー)診断装置を、ようやく買い替えることにしました。 ドラマ『A LIFE』でキムタクが使っていた、GEのノートパソコン型のエコー装置を見て、そう決断しました。 そのドラマで一瞬登場したのは、激しく逆流する大動脈弁のカラードプラ像でした。それが美しかった。 だから言ってるのです。先ほどの若者のエコー像は、色鮮やかな逆流所見でなければならなかったのです。 キムタクのエコーは、調べてみたら「定価」が3,350万円の製品でした。まったく話にならない価格です。 しかし業者から見積をとったら、500万円を切る金額が提示されました。これまたふざけた値引き価格です。 こういった医療機器の定価って、なんなのでしょうね。 結局は、ワンランク下の機種を購入することにしましたが、やはり、その値引き額は意味不明でした。 来週、当院には新しいエコー装置が登場します。やはりGEの画質は美しい、と私は思ってます。 なお、その装置を操作する医師は、キムタクではありませんので(キムタク似かどうかもわかりません)。
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