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医学誤用語
- 2018/06/02(Sat) -
胃腸炎で吐き気のある方に「頓服の吐き気止めを出しときましょうか」と言ったら、怪訝な顔をされました。
以前にも書きましたが、「頓服」=「解熱剤」と思う方は多いようです。

「必要な時に服用するという意味で、頓服と言ったのですけどね」と補足しました。
角が立たないように、でも今後のことも考えて、やんわりと説明しておくのが親切だと思ったからです。
しかし「頓服」がおもに解熱鎮痛剤で使われている現状を考えると、私の方が不適切だったのかもしれません。

「カイネツ剤もください」と言う方に、時々遭遇します。もちろん「解熱剤」のことです。
「解」を「ゲ」と呉音で発音するのは、「解脱」のような仏教用語や古い言葉が多いようです。
「解熱」のほかに「解毒」も呉音ですが、もしかすると両者は、元は仏教用語だったのかもしれません。

「解熱」は熱を下げることであり、熱が下がることは「下熱」と表記して、私は使い分けています。
「ゲネツ剤でやっとゲネツした」と言っても同じ発音ですが、私の中では別の言葉を喋っているつもりです。

両者を話し言葉でも区別できるように、解熱を「カイネツ」と言うことは、意外と悪くないかもしれません。
可能の「見られる」を「見れる」と「ら抜き」して、受身や尊敬の「見られる」と区別するようなものです。

漢方薬「麻子仁丸(マシニンガン)」のことを、毎回「マシンガン」と言う、ご年配の方がいます。
「今日はマシンガンもください」という言葉に、最初はドキッとしましたが、もう慣れました。
角が立たないように、「じゃあ、マシニンガン、出しときましょうね」とやんわり応じますが、効果なしです。

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