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定期接種では足りません
- 2018/09/01(Sat) -
夏休み中には、小中学生の予防接種が多いのは、毎年のこと。
その多くが、11〜12歳で接種する二種混合ワクチンと、9〜12歳で接種する日本脳炎ワクチン(第2期)です。

いま二種混合ワクチン(DT)接種をしているのは、過去に三種混合ワクチン(DPT)を接種したお子さんです。
標準的には、0歳時にDPTを3回、1歳時にDPTを1回、11歳でDTを1回接種するというスケジュールです。
約6年前からは、DPTに不活化ポリオワクチンが加わった四種混合ワクチン(DPT-IPV)が導入されています。

念のため説明を加えておくと、D:ジフテリア、P:百日咳、T:破傷風、IPV:不活化ポリオ、です。

さて、これらの不活化ワクチンは、何度も接種しなければ免疫が付かず、しかもなかなか長持ちしません。
現行制度では、DとTは標準的には0歳・1歳・11歳で合計5回接種しますが、PとIPVは4回止まりです。

小中高校生や大学生、成人での百日咳流行を考慮すると、Pの接種回数が不足していることは明らかです。
なので小児科学会では、11歳のDTの代わりに、DPTを任意接種することを提唱しています。

さらに、1歳までにDPT-IPVの接種を完了したお子さんの場合、就学前ごろには免疫低下も危惧されます。
なので5〜6歳児へのDPTとIPVの接種が推奨されます。これは先進諸国の多くですでに行われています。

じゃあ年長児にDPT-IPVを接種すればいいのかというと、現状ではそれはできません。
5回目のDPT-IPV接種は、まだ認められていないからです。よって、DPTとIPVを別々に接種します。
このような用途もあって、かつて一度は廃止されたDPTが、今年から製造再開されています。

ややこしい話なので、まとめておきます。
(1)定期接種としては、DPT-IPV(四種混合)を、0歳で(3カ月から)3回、1歳でもう1回接種
(2)免疫低下対策として、5〜6歳時に、DPT(三種混合)とIPV(不活化ポリオ)を任意接種
(3)百日咳の免疫低下対策として、11〜12歳でのDT(二種混合)定期接種の代わりに、DPTを任意接種

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