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ワクチンの需給バランス
- 2018/09/16(Sun) -
インフルエンザワクチンの接種は、まだ予約できないのかと、お問い合わせをいただくようになりました。
お待たせしておりますが、ようやくワクチン入荷のメドが付いたので、今週中に予約受付を開始できそうです。

それにしてもこのワクチン、製造がギリギリなので出荷もギリギリ。入手できるのか毎年ヒヤヒヤします。

インフルエンザワクチンの製造量は、5年前の3388万本をピークに、毎年だんだんと減っています。
一方でワクチン使用量は、この数年間、全国でおおむね毎年2600万本程度でした。

3年前は、製造量3072万本に対して、使用量は2565万本。500万本以上の余裕、というか余剰がありました。
2年前は、製造量2784万本に対して、使用量は2642万本。この年も100万本以上余りました。
ところが昨年は、トラブルがあって製造量は2643万本。節約して接種したので、使用量は2491万本でした。

なんだ、昨年も結局は50万本以上余裕があったじゃん、というのは間違いです。
製造されたワクチンが、全国各地の需要に応じて完璧な配分で供給されるはずがないからです。
需給バランスは地域によって異なり、同じ地域内でも医療機関によって異なります。

ワクチンの納入本数以上に接種することは不可能なので、多くの医療機関で接種は頭打ちとなりました。
当院もそうです。例年よりも早い時期に在庫はゼロとなり、泣く泣く接種を打ち切ることになりました。
ところが全国的には、52万本余った計算です。つまり、どこかの医療機関では余剰在庫が出たのです。
このことは、50万本程度の余裕では、全国的な安定供給を確保できない、ということを意味します。

今年の製造予定量は2650万本だそうです。昨年のようなトラブルがないのに、昨年並みじゃないですか。
ということは、需給バランスも昨年並み。実質的にはまた、ワクチン不足になるのでしょうね。

厚労省は今年も「13歳以上の接種回数は1回」とアナウンスしきりです。
2年前までの、「13歳以上65歳未満の接種回数は1回または2回」という規定は、どこかに消えました。
「ワクチンは足りているが1回接種で十分なのだ」と言う厚労省。まったくご都合主義としか思えませんね。

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