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返品を前提とした注文
- 2018/09/20(Thu) -
まだ夏風邪の患者さんも多い中で、インフルエンザワクチンの予約受付を開始していますが、これでも遅い方。
開院2年目のときは、9月1日から予約受付を始めたことを思い出します。
まだ来院患者さんが少なくて、あの手この手で当院を知って来てもらおうと工夫・画策していた時期でした。

今年もワクチン供給量が潤沢ではないので、厚労省の締め付けは、厳しかった昨年をそのまま踏襲しています。
(1)医師がとくに必要と認める場合を除き、13歳以上は「1回注射」とすること
(2)医療機関は返品を前提とした注文を行わず、必要量に見合う量のワクチンを購入すること

このうち(1)については前にも書いたので、今日は(2)の在庫管理の問題点について考えてみます。

まず、インフルエンザワクチンの接種というものは、多くの医療機関で、基本的には予約制で行っています。
たとえば10月1日に10人の予約があれば、その前日までに5バイアルのワクチンを準備する必要があります。
(すべての被接種者が3歳以上、つまり0.5ml接種とした単純計算です)
10月2日も3日も4日も、それぞれの予約数に見合ったワクチンを入手しておくことになります。

しかし実際には、毎日毎日、5本とか11本とか17本とか、そんなチマチマした発注などしてはいません。
1週間単位とか2週間単位ぐらいの大枠で、50本とか100本ずつワクチンを発注するのが普通です。
その期間の予約数をカウントし、追加予約数も見込み、不足しないだけのワクチンを入手する必要があります。

さらに、原則予約制であっても、予約なしで当日接種を希望する方が、何人も来院されます。
インフルエンザの流行期が近づく11月以降になると、その傾向が強まります。
予約数ギリギリの在庫では、とても接種が間に合いません。なので在庫管理には多少の余裕が必要なのです。

ところが、接種シーズンも終盤になると、予約をキャンセルする方が多くなってきます。
当院の予約日を待ちきれず他院で接種したとか、もうインフルエンザに罹ったので接種しない、とかです。
ドタキャンもあれば、ノーショー(予約しても来院なし)もある。
その結果、ギリギリと思っていたワクチンが、ふたを開けてみたらけっこう余ってしまうこともあり得ます。

ワクチンが不足していたのか、足りていたのか、大余りなのか、シーズンが終わってみなければわかりません。
厚労省は「必要量に見合う量のワクチンを購入すること」と言いますけど、それができりゃ苦労はしません。

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