知識と応用
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- 2012/06/16(Sat) -
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入学試験などの問題点を語るとき、よく「知識偏重から応用力重視へ」といった言い方がされます。
応用の方が上位で知識は格下のような表現です。はたしてそうなのでしょうか。 (1)知識と応用は切り離せるのか たとえばある病気について勉強するとき、最初に病気のメカニズムを知る(=覚える)ことから始めます。 そうすれば、症状や検査法、治療法などを理解しやすく、それらも覚えやすくなるからです。 そのように、覚えた知識を有機的に結びつける作業こそが、応用だと思います。 知識が多い方が応用範囲も広がり、知識のない領域では応用のしようもないのです。 (2)知識が教養の基礎となる テレビなどで、歴史や古典などについての話題が出たとき、ふとそれを懐かしく感じることがあります。 記憶の片隅にある受験知識が、数十年ぶりによみがえるのです。 懐かしさからやがて、ちょっと本でも買って勉強してみるか、という気になります。 大人になってからの勉強は、好きでやるものだから、楽しいものです。 年齢とともに記憶力は低下するのに、「若い頃に覚えたこと」は、妙に記憶に残っています。 若い頃の記憶は、定着しやすいのかもしれません。 であればなおさら、若い頃に知識を詰め込む受験勉強も、捨てたものではありません。
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