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個性的な医薬品名
- 2018/10/21(Sun) -
当院初診の高血圧の患者さんが、前医で「アテレック」という降圧剤の処方を受けていました。
私はこの薬を処方したことが過去に一度もなかったので、新鮮というか、どうにも違和感がぬぐえません。
なぜなら、日頃よく処方する抗アレルギー薬「アレロック」に、名前が似ているからです。

「アレロック」は、アレルギー症状をブロックする、という意味から命名されています。わかりやすい。
一方で「アテレック」は、「動脈硬化(arteriosclerosis)」が由来だそうですが、ちょっとピンときません。

それよりも、「無気肺(atelectasis)」の意味で、「アテレク」という言葉を医療現場ではよく使います。
なので「アテレック」という薬が、気管支拡張剤だったら、しっくりくるんですけどね。
そう言えば昔、「アロテック」という気管支拡張剤がありました(今は販売中止)。これも名前が似てます。

調べてみると実際に、「アレロック」と「アテレック」の処方の取り違え事例もあるようです。
単に「ア」と「レ」と「ク」が共通しているだけでなく、「ンンンック」ていう構造も似てますよね。

医薬品に限らず、世の中には「ンンンック」がずいぶん多い気がします。だから妙に落ち着くんですかね。
アイマック、クラシック、マニアック、エスニック、カトリック、SIMロック、紙パック、四苦八苦・・・

薬の取り違えでは、薬剤名の冒頭の2文字とか3文字が同じ場合などが問題にされます。
とくに「一般名」は似た名称だらけです。同一系統の薬物はみな、似たような一般名なのでしかたありません。
たとえば抗生剤「セフカペンピボキシル」と「セフジトレンピボキシル」は、ややこしい上に似ています。
でもそれらを商品名(先発品名)にすれば、「フロモックス」と「メイアクト」です。個性的で覚えやすい。

後発医薬品が増える中で、先発品のネーミングセンスこそが、取り違え事故を防ぐための要かもしれません。

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