インフルぼちぼち
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- 2018/10/27(Sat) -
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インフルエンザは、まだ大流行とは言えないものの、今日も2名の来院がありました。
このような事を書くと、インフルがうつるとイヤだから軽い風邪で医者にかかるのは控えとこう、となります。 それが正解。もともと、軽い風邪でいちいち医者にかかるべきではないのです。 高熱が出た患者さんなどは、隔離のできる部屋(当院では4部屋設定可能)で診察します。 裏口からその部屋に入るまでの間に、別の患者さんと接触しないように、その動線には気を配ります。 こっちが入ったらあっちを出す、みたいな、なかなかアクロバティックな誘導が、毎回繰り広げられています。 インフルエンザの迅速検査は、2種類の検査キットを使い分けています。 発症して間もない場合は高感度の検査装置、24時間以上を経過したような方なら従来のキットで検査します。 今年はまだ高感度の方で陽性が出たためしがなく、出るのはいつも従来の方式。まったく期待外れです。 今シーズンこれまでに処方した抗インフルエンザ薬は、タミフルかイナビル。ゾフルーザの出番はまだです。 「1回飲むだけで効く新薬が出てますよ」と提案しても、どの方も慣れた薬を選ばれます。 今後流行期に入れば、ゾフルーザも全国でそれなりに処方されるようになり、その評価が定まることでしょう。 1日2回で5日間飲むタミフルとは異なり、ゾフルーザは薬が余ることがありません。最初の1回で終了です。 薬が余らなければ、使い回すことができません。実はこれは重要なことだと思います。 「妻のタミフルを2日間飲んだので、あと3日分処方して欲しい」などという方にときどき遭遇します。 しかしそのようなケースでは、副作用が出た場合の責任の所在が曖昧だし、保険診療としても問題です。 その意味でも私は、1日1回のゾフルーザには大いに期待しているところです。 ちなみに、「旦那も使うので湿布は多めに下さい」と真顔でおっしゃる方もいます。たぶん悪気はないのです。
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