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睡眠剤の処方制限
- 2018/10/29(Mon) -
日頃の診療において、本当は止めたくてたまらないのが睡眠剤の処方です。その理由は、
(1)薬物依存を生じやすいので、処方は専門医にゆだねるべき(医学的な正論)
(2)診療報酬改定により、一般内科医等による睡眠剤の処方が制限されつつある(保険医療上の制約)
このほかにも、
(3)複数の医療機関からの処方により過剰量の内服をもくろむ人の手助けをしたくない
という側面もあります。

とくに今年度は「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」という系統の睡眠剤処方に、見直しが迫られています。
「12月以上、連続して同一の用法・用量で処方されている場合」には、診療報酬が減額されるからです。

このようなペナルティーを考慮した場合に、一般内科医としての対応は、次の3つに分かれます。
(A)一定の研修を受講して、ペナルティーを回避する
(B)ペナルティーを甘受する
(C)睡眠剤の処方を可能な限り減らす・または中止する

研修を受けることは正当な対策ではありますが、突き詰めれば一種の抜け道です。
国が睡眠剤の処方について厳しく制限を付けようとする、その趣旨には反する様な気がします。
かといって、みすみす診療報酬が減額される状態を受け入れるのも、不愉快です。
熟慮の末、私が選択しようとしているのは(C)です。今後はなるべく睡眠剤は処方しないようにすること。

というわけで、年度末に向けて、すべての患者さんに対して、睡眠剤の処方を「整理」しはじめたところです。
もちろん、まったく処方しないわけではありません。必要に応じた最小限の処方は行いますので、ご安心を。

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