添付文書の電子化
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- 2018/11/17(Sat) -
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厚労省は、医薬品の「添付文書」のペーパーレス化を進めようとしています。
添付文書というのは、薬のパッケージに入っている、用法・用量・警告・薬理作用等が記載された文書です。 この文書はたびたび改訂されるので、医薬品に同梱されている添付文書は、必ずしも最新版ではありません。 このことは以前から問題でした。改訂前の文書が添付してあるのは、トラブルの元ですから。 たとえば、家電製品に同梱された取扱説明書の情報が古くて間違ってたら、それこそクレームの嵐でしょう。 ところが医薬品の場合は、改訂前の添付文書を鵜呑みにして問題が起きたら、医療機関も責任を問われます。 そこで、添付文書の改訂情報を記載した郵便物が、製薬会社から毎日のように送られてくるというわけです。 全国の医療機関や薬局に送付されいるのかと思うと、郵便物の量は膨大でしょう。 受け取る側もうんざりです。毎日の開封作業だけで疲れます。ゴミ箱はすぐ満杯になります。時間もムダです。 それに加えてご丁寧に日本製薬団体連合会からも、改訂情報等をまとめた冊子が毎月送られてきます。 おまけに医薬品医療機器総合機構(PMDA)からは、メールで最新の医薬品情報が毎日届きます。 といった背景があるので、このたびの添付文書の同梱を廃止するという方針は理にかなった話です。 ただしその代わり、ネット等で簡単に医薬品情報を検索できるシステムを構築してもらいたいものです。 現状でもPMDAのサイトで検索出来ますが、お役所仕事だからしょうがないとは言え、どうにもデキが悪い。 もっと簡単に、サクッと検索・閲覧・比較・引用ができて、しかもビジュアルなサイトを作ってもらいたい。 重要なのはペーパーレス化ではありません。最新情報をいかに迅速に効果的に医療機関に届けるられるかです。 電子カルテとリンクしてくれたら、言うことないんですけどね。
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