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妊婦加算の問題
- 2018/12/01(Sat) -
診療報酬の「妊婦加算」が、問題視されています。
医師が妊婦を診察した際に上乗せする医療費のことで、今年の4月の診療報酬改定時に導入されました。

これは、妊婦に対しては特別の配慮をもって診療に臨むという、ごく当たり前の医療行為を評価するものです。
その上乗せされた医療費は、受益者である妊婦が、その一部を負担することになります。

妊婦にしてみれば、妊娠に配慮した検査や処方が受けられるなら、少々の負担増も納得できるかもしれません。
しかし、コンタクトレンズの処方にも妊婦加算が適用されることなどには、疑問の意見も出ています。

もちろん、妊娠の継続や胎児に配慮した適切な診療を評価するという、加算の趣旨が問題なのではありません。
算定基準がおおざっぱ過ぎなのです。そこで厚労省は、加算の適用を厳格化する方向で調整に入るようです。

さらにもうひとつ言うなら、上乗せされる医療費を、診察を受ける妊婦が負担することも問題です。
妊婦のための規則なのに、「妊婦税」とも揶揄される医療費負担増で診療を受けにくくなるのでは逆効果です。

一般に診療報酬においていは、医師に対するインセンティブはつねに、患者負担を財源にして成立しています。
だからこのたびの妊婦加算のような問題が起きると、医者が悪意をもって儲けている問題なのかと疑われます。

でもそれは誤解です。妊婦加算は医者が好きで算定しているのではありません。算定する規則なのです。
批判されるべきは、考えの足りない中途半端なルールを作った厚労省や中医協の方でしょう。

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