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ゲノム編集ベビー
- 2018/12/04(Tue) -
中国人研究者が「ゲノム編集ベビー」を出産させたことが、世界中から批判を浴びています。

まず、遺伝子を改変する「ゲノム編集」技術そのものと、それをヒトの受精卵に応用したことは別問題です。

ゲノム編集技術は生命科学研究や応用に不可欠なものであり、今後ますます発展させるべき分野です。
ヒトの遺伝性疾患は、ゲノム編集技術によって将来は根絶できるかもしれないと、誰もが期待しています。
さらに動脈硬化や発がんについても、ゲノム編集によって予防できるようになるかもしれません。
しかし今のところまだ人類は、ヒトの遺伝子を自由に改変できるだけの、経験や技術の蓄積がありません。

日本遺伝子細胞治療学会などの関連4学会は今日、ヒトの受精卵への応用を禁止する声明を発表しました。

声明では「現時点で発展途上の技術であり、予期しない結果を生じる可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
はて、どこかで聞いたことがある表現ですが・・・そうそう、「原子力発電所」!
いまだに放射性廃棄物の処理法は決まってないし、予期もしなかったメルトダウンまで起きてしまいました。
事故原発の廃炉にしたって、今後何十年かかるかわからない、試行錯誤が続くことでしょう。

一方でゲノム編集は、科学技術の進歩によって、やがて一般的な研究技術になることに違いありません。
大小無数のラボで研究が行われ、それらは当然、農畜産業や医療への「応用」を目指すはずです。
だからこそ、いまのうちから厳しい規制作りが必要なのでしょうけど、大事なのはその実効性ですよね。
功を焦った研究や、実験上の重大ミス、犯罪集団による違法な臨床応用など、何が起きるかわかりませんから。

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