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ついにゾフルーザ処方
- 2019/01/10(Thu) -
今頃ですかと言われそうですが、当院では今日初めて抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」を処方しました。

その有効性や安全性を疑っているわけではありませんが、この新薬には、あえて手を出さないできました。
今年のインフルエンザウイルスが特殊なわけではないので、従来薬でも従来通りの効果があると思うからです。

しかしこの数日、インフルエンザが全国的に流行する中、テレビではゾフルーザの話で持ちきりです。
従来の薬と比べて下熱が早いだの、ウイルス消失が早いだのと、コメンテーターらはしきりに持ち上げます。
唯一の欠点は薬が高額なことですが、3割負担で数百円の違い「しか」ない、という論調です。
ここまで報じられるともう私も、ゾフルーザを避けて通るわけにはいきません。

ところで、報道番組等ではよく、3割負担の場合の薬価(薬の価格)について、次のように比較表示します。

成人で3割負担の場合、タミフルの816円、イナビル1284円に対して、ゾフルーザは1437円だと。
しかし実際には、それ以上に価格差が開く場合があることも付け加えておくべきでしょう。

タミフルはジェネリックなら408円ですが、ゾフルーザは体重が80キロ以上だと2874円に跳ね上がります。
これは大きな差です。なので私は、80キロ以上の方に限っては、ひとこと薬価の話もするようにしています。
でも、「新薬は高いけど使います?」みたいな確認をすることが、医学的に正しいのかは疑問です。

あと、前にも書きましたが、40キロ以上は2錠、80キロ以上は4錠という用量設定も、いかがなものか。
もっともよく遭遇する、60〜80キロ未満の方には3錠処方したいところですが、規定では2錠なんですよね。
この用量設定は、早急に改定されるべき点だと思います。

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