インフルによる悲劇
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- 2019/01/23(Wed) -
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淡路市の養護老人ホームでインフルエンザの集団感染が発生し、入所者7人が亡くなりました。
感染拡大を防ぐための、入所者全員へのタミフルの予防投与が行われなかったことが、問題視されています。 いたましい出来事ですが、私はこの件には違和感があります。 日頃はタミフルを使いすぎだと非難するメディアが、今度はタミフルの予防投与を支持する論調だからです。 インフルエンザに感染していた37歳の女性が昨日、駅で線路に転落して電車にはねられて死亡しました。 事故の3日前から体調不良を訴えながらも病院を受診せず、無理して職場へ出勤中の方でした。 たとえ若い方でも、たぶんインフルエンザによって、このような悲劇が起きるのです。 どのような方に対しても早期診断・早期治療を行った方が、患者個人のためには有益と言えるかもしれません。 小学4年生の男児が、インフルエンザ脳症で亡くなりました。 男児の基礎疾患や予防接種歴などの詳細は不明ですが、病状経過と治療歴が気になります。 少なくとも、インフルエンザ脳症を起こす可能性を減らすには、ワクチンと早期治療に尽きると思います。 インフルエンザは、薬を飲まなくても十分に栄養と休養をとれば治ると、日頃まことしやかに言われます。 その理屈は正しいかもしれませんが、自己中心的とも言えます。周囲への感染拡大を考慮してないからです。 学校や職場や地域社会への感染拡大を防ぐためには、十分な期間、周囲から隔離されている必要があります。 抗インフルエンザ薬で治療して体内のウイルス量を早く減らすことは、その隔離期間を減らす効果があります。 インフルエンザによる悲劇が報じられるたびに、やはり予防接種と早期治療が重要に思えてなりません。
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