悪夢の切迫劇
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- 2019/02/10(Sun) -
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眠って見る夢の定番といえば、何かの課題や締切に追われるような「切迫劇」でしょうか。私はよく見ます。
経験の少ない難手術の執刀にプレッシャーを感じながら、準備(手洗い)をするシーンなどがそれです。 目が覚めて、いま自分が心臓外科医ではないことを思い出し、正直に言えば少しホッとします。 準備が間に合ってない学会発表では、会場ホテルのロビーで必死にプレゼン用のスライドを作ってたりします。 PCプレゼンになってからは現地で作業ができるものだから、余計に準備がギリギリになってしまうのです。 試験日の直前になって「あ、日本史勉強するの忘れてた!」と顔面蒼白になる夢は、毎年見てる気がします。 受験とは無関係のいま、日本史はとても好きな分野なのに、当時は苦痛のタネだったのでしょうね。 そのような、昔の苦労に由来する夢はよく見るのに、最近の出来事があまり夢に出てきません。 夢のインパクトが少なく、覚醒しても安堵感がないために、記憶に残らないのかもしれません。 「悪夢を見る」という副作用で知られる新しい睡眠剤が、私の知るところでは2つあります。 従来の睡眠剤は夢を抑制しますが、新しい薬では抑制しないので、夢をよく見るようになることは確かです。 そして夢をたくさん見たとき、その中でもとくに悪夢が記憶に残るのでしょう。 患者さんに処方すると何人かに1人は、その悪夢の副作用が原因で、もう2度と飲みたくないと訴えます。 いったいどんな夢を見たのか、患者さんに尋ねても、あまり詳しくは教えてくれません。 私は生まれてこの方、睡眠剤に類するものは一度も飲んだことがありません。そして夢はよく見ます。 もしも私が件の睡眠剤を飲んだ場合、悪夢にうなされるのか、それとも日頃と同程度の夢を見るだけなのか。 人体実験をしてみたい気もしますが、たぶん何も変わらないでしょうね。毎晩やたらに夢を見てますから。
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