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壮大なワクチン実験
- 2019/03/05(Tue) -
インフルエンザがまだ、ちらほら出ています。いまごろ流行している幼稚園もあるようで、驚きます。
熊本市の定点あたり報告数も、第7週 ( 2/11-17 ) よりも第8週 ( 2/18-24 ) の方がわずかに増えていました。
ワクチンを接種していても罹ることはありますが、やはり未接種の人の方が感染しやすい印象です。

いま目立つのは溶連菌感染(咽頭炎)ですね。熱と咽頭痛と時に発疹を伴い、ノドが真っ赤になります。
高熱のお子さんにインフルエンザの検査をする前に、のどをよく観察しておかなければなりません。
溶連菌にワクチンができたらいいのですが、菌と人の組織との抗原性が近いので開発が難しいらしいですね。

当院ではまだお目にかかったことがありませんが、関西では麻疹、関東などでは風疹がいま流行しています。
これらを予防するために、麻疹風疹混合 ( MR ) ワクチンの接種を希望する方が、時々来院されます。
来年度からは風疹第5期接種が始まりますが、接種対象者には少々複雑な条件があるのが厄介です。
この問題については、後日あらためて書く予定です。

さて、毎年1万人が罹患し、毎年3千人が亡くなっている病気があります。子宮頸がんです。
ワクチンによって、7割程度は予防できるとされていますが、今ほとんど誰も接種をしていません。
積極的勧奨接種は差し控えられていますが、HPVワクチンは現在も定期接種。なのに接種率はほぼゼロです。
学会や国際機関が何を言っても、厚労省は動きません。
このままでは将来、先進国では日本だけが、子宮頸がんに苦しむ国として取り残される恐れがあります。

諸外国と比べるだけでなく国内でも、ワクチン接種者と未接種者で、発がん率に明確な違いが出るはずです。
これはある意味、壮大な臨床治験(または社会実験)と言えます。将来、厳しい結果が突きつけられるのです。

数十年後に、あのとき積極的勧奨接種を止めなきゃよかったね、と後悔するようなことだけは避けたい。
そのときになって国を責めても、どうしようもない。でもたぶんメディアは、こんどは国を責めるのです。

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