人口減少加速中
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- 2019/04/12(Fri) -
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日本の人口は、8年連続で減っているそうですね。たぶん来年には、9年連続だということになるでしょう。
総務省が昨日発表した人口推計によると、統計を取り始めた1950年以来、最大の人口減少率だといいます。 単に人口が減っているだけでなく、どんどん加速度的に減っているというのが、じつにショッキングです。 生産年齢人口は総人口の59.7%、15歳未満の子どもの人口は12.2%と、いずれも過去最低でした。 つまり、今後しばらくは出生数が減って人口が増えないことが、統計学的に予測されるということです。 一度人口減少が始まった国が再び人口を回復させるためには、100年かかると聞いたことがあります。 政府は、その無策を隠そうとして統計をよく捏造・改変しますが、人口についてはごまかしようがありません。 しかしもう、過去のあやまちは責めません(責めるかも)、一刻も早く、有効な少子化対策を打ちましょう。 私の持論はもちろん、出生率の改善あるのみ。出生数をV字回復させなければ、日本の未来はありません。 また別の観点から、今日のニュースでは「関係人口」を増やそう、という話が出ていました。 これは、人口減少地域にとっては重要かもしれませんが、日本全体の人口を増やす効果はありません。 ただ、東京一極集中を減らすことは、住みやすさや子育てのしやすさにつながるかもしれません。 首都機能移転は、ずいぶん前から話には出ているのに、具体化の動きが見えません。 最近私が訪れたマレーシアでは、今世紀に入ってから、首相府や連邦政府機関のほとんどを移転させました。 日本の場合、首相官邸と中央省庁が別の場所に移転するなんてことは、首相と官僚自身が猛反対するでしょう。 重要機関は集中させた方が効率が良いと考えている限り、日本では首都機能の移転などあり得ない話です。 出産や育児のために労働力を一時奪われることを非効率だと思うような社会では、子どもは産みにくいのです。 数十年先を見越して今なにを優先すべきか判断するバランス能力が、日本人には欠けているのかもしれません。
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