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HPVワクチン早く打て
- 2019/04/24(Wed) -
HPVワクチン」によって、子宮頸がんの前段階「子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)」が激減したという話。
驚くにも値しない予想通りの結果なのですが、英国の医学雑誌に発表されて話題になっています。

スコットランドで、20歳の女性14万人に子宮がん検診をして、一定段階のCINの検出率を調べたところ、
(1)14〜17歳でHPVワクチンを接種した女性は、ワクチン未接種者に比べて、CINが51%少なかった
(2)12〜13歳でHPVワクチンを接種した女性は、ワクチン未接種者に比べて、CINが89%少なかった

「鉄は熱いうちに打て」になぞらえて言うなら、「HPVワクチンは若いうちに打て」です。

厚労省がHPVワクチンの積極的勧奨接種の差し控えを決めてから、もうじき6年経ちます。
接種率は1%未満にまで落ちています。ていうかほぼゼロ。当院での接種者も、月に1人いるかどうか。

世の中が接種に消極的(または否定的)な雰囲気のいま、あえて率先して打とうと思う方がいないのです。
定期接種対象の小6〜高1の子どもたちは、どんどん対象年齢を過ぎ去りつつあります。

日本脳炎ワクチンも、かつて積極的勧奨接種が差し控えられていた時期がありました。
後に、差し控えによって接種を受ける機会を逸した人に対して「特例接種」が行われることになりました。
平成7年6月1日〜平成19年4月1日までの間に生まれた者に対して、19歳までの間に接種を認めるものです。

この特例接種は、かなり幅広い年齢層に対する、驚くほど太っ腹な救済措置です。
そこまでして、多くの子どもたちにワクチンを接種しようと考えるほど、日本脳炎は怖い病気だったのです。
私が6歳のとき(1966年)の日本脳炎の患者報告数は、全国で年間2千人を越えていました。
発病者の3分の1は死亡し、3分の1には重度の後遺症が残るといわれ、その予防が国の重要課題でした。

翻っていま、年間1万人が発症し、そのうちの約3割が亡くなる「感染症」があります。子宮頸がんです。
HPVワクチンの接種で、その患者数・死亡者数を激減できることがわかっています。

いつの日にか、HPVワクチンの積極的勧奨接種が再開し、また特例接種が設定されることでしょう。
でもHPVワクチンは、前述したように接種年齢が遅くなれば予防効果が低下することがわかっています。
のんびりしてる場合じゃないのです。大事なことだから2度言いますよ、「HPVワクチンは若いうちに打て」。

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