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『白い巨塔』始まる
- 2019/05/22(Wed) -
5夜連続ドラマスペシャル『白い巨塔』(テレビ朝日)が、今夜始まりました。
山崎豊子の原作刊行から50年を経て、内容はかなり今風にアレンジされているはずです。楽しみです。
ドラマとしての面白さは全体を見なければ評価できませんが、とりあえず「第一夜」の感想を書いておきます。

医者(とくに外科医)が主人公のドラマには、とくに厳しい視聴態度で臨むのが、いつもの私のスタンス。
その観点で言うと今日最もガッカリしたのは、主人公が「腹腔鏡」を「フククウキョウ」と発音した事です。

「フククウキョウ」なんて発音を、少なくとも私は医療現場で聞いたことがありません。
もう何度も何度も言ってきましたけど、「腹腔鏡」の現実的な発音は「フックウキョウ」なのです。

「腹腔」の読みは本来「フクコウ」が正しかったのですが、最近のメディアは「フククウ」を使い始めました。
さらに医療現場では、「フククウ」ではなく「フックウ」と促音化して発音するのが普通です。

よく使われる言葉は、発音しやすい方向に変化するもの。
「腹筋」の読みが「フクキン→フッキン」へと促音化したのは、この言葉がよく使われてきたからです。
「腹腔」の読みが「フククウ→フックウ」と変わるのも、この言葉をよく使う医療現場では自然な流れです。

NHKは、4年前の放送用語委員会でようやく、「フックウ」も許容することに決めました。
しかし、あくまで推奨する読み方は「フククウ」であり、放送で「フックウ」は登場しません。
民放もおおむね、NHKに準じて「フククウ」を使っているのだと思われます。

でも、私は異を唱えたい。これは報道番組でもなければ教育番組でもない、ドラマなのです。
医者や病院や医学部や医療現場をリアルに描くのであれば、臨床場面とくに手術シーンでは手抜き厳禁です。
だからこそ、ドラマで医者の口からは「フックウキョウ」としゃべらせて欲しかった。
どっちみち、「フックウキョウ」が一般的な言い方になるのは、時間の問題ですから。

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