間抜けな計算間違い
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- 2019/06/11(Tue) -
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金融庁の報告書問題と比較すると、防衛省の「イージス・アショア」問題はなんとも低次元ですね。
地形を調べるのに「グーグルアース」を使ったのもどうかとは思いますが、縮尺に気づかないとは呆れます。 垂直方向と水平方向の縮尺を変えて表示する断面図など、世の中に珍しくもないでしょうに。 その図を定規で実測して「三角関数を使って」仰角を算出し、しかも分度器でも確認したという間抜けぶり。 間違っている原図を元に、別の2種類の方法で確認したところで、ダブルチェックにはなりませんから。 むしろ誤った結論に、根拠の無い確証を得ただけです。さぞかし自信満々の「仰角」だったことでしょう。 常識のない担当者が、やっつけ仕事で作った報告書なのか。それともひどく眠くて、頭が回ってなかったのか。 まさかとは思いますが、その担当者って、あの居眠り職員じゃないですよね。 このオソマツな計算間違い問題は、居眠りオプションが付いたためにワイドショーが食いつきまくっています。 ただ、あの居眠り職員を、メディアはあそこまで晒し者にしなくてもいいんじゃないの。 もうすでに、動画も静止画も無限に複製されて世界中に拡散してしまっていますから、手遅れですけどね。 地元説明会で、怒った住民が怒鳴ったところまでは、状況を考えれば理解できます。 しかしその居眠りシーンを、まるで面白おかしく何度も何度も放送するのはいかがなものか。 岩屋防衛省は、「誠に緊張感を欠いた不適切な行為であったと思います」と詫びました。 ですけどね、よく国会中継で見かける議員の居眠りとは異なり、官僚の居眠りには私は少し同情的です。 官僚だって、いやむしろ官僚の方が眠いのです。あなたたち政治家の国会準備のために、寝不足なのです。
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