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カーボンニュートラル
- 2019/06/24(Mon) -
時節柄、ビールの話題が多くなってしまいますが、今日はまず、「コロナビール」のパッケージの話から。
缶の上部と底に溝が切ってあって、ねじって接合できるようにしてあるとか。
これによって、缶を縦に数個繋げて長い棒状にして、包装なしで持ち歩くことができるとのこと。考えたね。

一番下の缶の底にキャスター付きのキャップでもはめたら、ゴロゴロ引きずることもできそう。
ただしその場合、あとですぐ開けたらビールが吹き出す可能性あり。しばらく冷蔵安置が必要ですね。

最近とくに問題視されているプラスチックゴミ。これを減らすのが、コロナビールの缶接合作戦の目的です。
商品デザインの工夫によって包装を減らすとは、すばらしいアイデア。今後どんどん広がると良いですね。

お茶のペットボトルだって、両サイドに縦溝を付けて、上からスライドして繋げる手があるかもしれません。

セブンイレブンが、おにぎりのプラスチック包装をバイオマスプラスチック素材に切り替える方針とのこと。
少し前には、レジ袋を廃止すると報じられたばかり。プラスチックの使用はどんどん減らされるようです。

世の中の流れは、「石油由来」の素材を減らして「植物由来」の素材に切り替える方向に向かっています。

でもね。私がいつも引っかかるのは、石油だって植物由来じゃないのかってこと。
厳密には、植物か動物かはわかりませんが、いずれにしても生物が海底に堆積したものが原油の元のはず。
石油由来はダメで植物由来はヨシ、とする理屈が私にはどうしても理解できません。

バイオマスプラスチックは「カーボンニュートラル」だから地球環境に優しいのだ、と言われます。
その分解時に排出される二酸化炭素は元々大気中にあったもので、再度植物に取り込まれるからだそうです。

しかし私に言わせれば五十歩百歩。原油の炭素だって、太古の昔には大気中にあった二酸化炭素のはず。
カーボンニュートラルかどうかは、二酸化炭素の吸収速度の違いしかありません。
どうして人間って、自分のスケールでしか物事を判断しないのでしょうね。
地球のスケールで考えたら、石油もバイオマスも紙も、全部ニュートラルだと思うんですけどね。

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