ロタワクチン定期接種へ
|
- 2019/09/14(Sat) -
|
ロタウイルス胃腸炎を予防するワクチンがようやく、定期接種になりそうです。だいぶ待たされましたね。
昨日の厚労省の審議会で、早ければ来年度中には定期接種化する方針が示されたようです。 ワクチンの定期接種化を議論するときに、厚労省がいつも問題にするのは以下の3つ。 (1)有効性、(2)安全性、(3)費用対効果 すでに定期接種が行われている諸外国の状況から、ロタウイルスワクチンの有効性は十分に認められています。 一方で副反応としては腸重積症が知られていて、それを恐れるあまりに日本での定期接種化が遅れてきました。 ワクチンの有効性よりも副作用を重要視する日本人の情緒こそが、日本がワクチン後進国たるゆえんです。 さいわい、最近になってようやく、有効性と安全性については合理的な判断に傾いてきました。 となると、定期接種化の最終段階に立ちはだかるのは、費用対効果の壁ということになります。 国は最近、「ワクチン代があと4千円下がれば費用対効果は改善する」と、メーカーに圧力をかけ始めました。 審議会の詳細な内容は知りませんが、おそらく、ワクチンの価格を下げさせることで解決したのでしょう。 お役人には、「 ワクチン代 < ワクチンの導入で削減できる社会的コスト 」であることが重要なのです。 予防費用の方が治療費よりも高いのであれば、その病気を予防するメリットなし、という品の無い考え方です。 子どもたちを病気から守るためではなく、経済的な損益によって定期接種化を決める国の姿勢は疑問です。
|
コメント |
コメントの投稿 |
| メイン |
|