2巡目でおしまい?
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- 2019/09/22(Sun) -
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高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種は、5の倍数の年齢の方を対象とした経過措置が、5年間行われました。
65歳以上の高齢者全員に等しく接種の機会が与えられたわけで、対象者の多くが接種する見込みでした。 しかし実際には接種率は思いのほか低く、やむを得ず経過措置が「2巡目」に入っています。マヌケな話です。 接種率が低かったのは、自己負担金が高いことと、日頃の啓蒙活動が不十分だったことが要因でしょう。 それに加えて、接種対象がわかりにくい制度設計にも問題があったと思います。 5の倍数の年齢が対象なのだから、今回はパスして5年後に接種しようと考えた方には、何人も出会いました。 本来、この経過措置は、全高齢者に1回だけ接種機会を与えるように考えられた制度でした。 与えられた機会を自ら手放した方には、もう二度と定期接種の機会は与えられないわけです。 私はそのことを、今回が最初で最後のチャンスですよと、口を酸っぱくして説明してきました。 今回、2巡目の経過措置が始まったのは良かったですが、私の説明は嘘になってしまいました。ま、いいけど。 ただ残念なことに、せっかく2巡目が始まったというのに、それならば接種しようという方は多くありません。 この定期接種制度の啓蒙活動が活発になったとも思えません。これじゃあ5年後には、3巡目に突入するかも。 その反対に先日、65歳の時に接種済なのに、今回70歳で2巡目の定期接種を受けに来られた方がいました。 1回目を他県で接種した後に熊本に引っ越したら、また定期接種の対象者として勧奨のハガキが来たとのこと。 どうやら接種情報が、県をまたいで共有できていないようです。お役所の仕事としてはお粗末ですね。
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