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インフル異常行動の集計
- 2019/11/02(Sat) -
「インフルエンザに罹り異常行動を起こした患者が、昨シーズン42人いたことがわかった」

厚労省の発表を受けて、メディアがこのように報じていますが、世間が気にするのは薬との関連でしょうか。
治療薬別にみると、タミフル服用者が19人、ゾフルーザ16人、リレンザ4人、イナビル3人だったとのこと。

この42人というのはメーカーが収集した副作用件数であり、厚労省研究班による報告数とは異なります。
「インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究」による異常行動例数は72です。
治療薬別にみると、ゾフルーザ25、タミフル12、イナビル12、リレンザ7などと、ゾフルーザの分が悪い。

面白いことに、NHKや読売は42人で報じ、朝日は72人の方を取り上げています。
いずれにしても、細かい分析や解説はありません。治療薬との影響を疑わせるような、誤解を招く記事です。

厚労省研究班の報告では、治療薬以外にさまざまな事柄と異常行動との関連を調べています。

たとえば、異常行動を起こした人の80%が、ワクチンを接種していました。
これを聞いて、うわぁワクチン危ない!、なんて思う人がいるのでしょうか。いるかもしれません。

さらに言うと、異常行動を起こした人の99%が、医療機関でインフルエンザの迅速検査を受けていました。
これを聞いて、インフルエンザの迅速診断検査は受けない方がいい、って思う人はいるでしょうか。まさかね。

迅速検査もワクチンの接種も、単なる相関関係であって、異常行動とは何の因果関係もありません。
治療薬との関係も同様。よく使う薬であればあるほど、異常行動との関連性を疑われてしまうだけの話です。
現に、異常行動72人のうち37人に使われていた最も「怪しい」薬は、解熱剤アセトアミノフェンでした。

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