採点準備は万全
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- 2019/11/12(Tue) -
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「大学入学共通テスト」の記述式問題は、問題と正答例が、採点業者に事前に知らされる仕様だそうですね。
それどころか、この業者(株式会社 学力評価研究機構)は、正答例や採点基準の作成にも関与するようです。 なんだ、そうですか。50万人分の記述式答案の採点をどうするのか心配してましたが、杞憂でしたね。 採点業者が前もって問題を吟味し、正答例を作り、採点基準を作り、基準通り採点する。これなら安心です。 その業者のサイトには今日付で、「『国語・数学の記述採点』に関する準備状況について」とありました。 これがなかなか興味深いので、以下に要約してみました。 「採点の体制」 ・2人の採点者が独立して採点を行い、採点結果が一致する場合は、3人目の採点者が結果の正しさを確認する ・2人の採点者の採点結果が異なる場合は、上位採点者が採点し、必要に応じてさらに上位の採点者が採点する 「採点の工程・仕組み」 ・採点者は、教員や講師等の経験者を含む、大学・大学院の学位取得者又は在籍者 ・採点マニュアルは、個人の主観による判断が入る余地をなくし、統一した採点ができるようにする ・すべての解答用紙をスキャンして PC 画面上で採点する「デジタル採点方式」を取り入れる 約60億円で落札されたこの「採点事業」は、約1万人の採点者を使って行われるそうです。 学生も採点者になり得ますが、個人の主観による判断が入る余地のない採点マニュアルがあるので、心配無用。 でもね、ここまで苦労して採点してでも記述式問題を導入しなければならない理由って、何なのでしょう。 採点しやすい短い文章を書かせることが、マークシート方式よりもどれほど優れているというのでしょう。
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