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飲酒時間制限
- 2020/01/06(Mon) -
ANAの客室乗務員(CA)から乗務前検査でアルコールが検出され、乗務交代のために4便に遅れが出ました。
乗務が年末年始態勢のため、乗員のやりくりが付けにくかったという不運も重なったようです。

パイロットではなくCAにも厳しい飲酒制限があるのは、CAがサービス係ではなく保安要員だからでしょう。
国交省規定では乗務前12時間の飲酒が禁止されていますが、ANAは更に独自の強化規定を設けています。
それもこれも、過去の不祥事(おもにパイロットによる飲酒・酒気帯び案件)への反省によるものです。

反省はしばしば過度に厳しい規定に向かうもので、ANAは乗務前24時間以内の飲酒を制限してしまいました。
24時間とはだいぶ厳しい。乗務と乗務のインターバルがかなり長くないと、酒が飲めないことになります。

そもそも、飲酒の何時間後までアルコールが乗務に影響するのかは、飲酒量や体質によって異なるはずです。
なので単純に時間で規定するよりは、実際のアルコール検査の方を重視すべきだと思いたくはなります。

ただ残念ながら今回の女性CAは、前夜9時半まで飲酒し、翌朝6時半のアルコール検査で引っかかっています。
乗務の24時間前どころか9時間前まで飲んでいたわけで、これは弁解の余地なしでしょう。
友人と飲食店で焼酎を2杯飲んだとか。誘惑に負けたのか、自分のアルコール処理能力を過信していたのか。

比較するのもナンですが、外科医が手術前12時間とか24時間以内の飲酒を制限されたらどうなることか。
ほぼ毎日手術しているような医師は、長期休暇でも取らない限り、ずっと断酒する羽目になりますね。

パイロットで飲酒制限時間の規定が成り立つのは、乗務と乗務の間の休憩時間が確保されているからです。
米連邦航空局(FAA)の規定では、1週間につき連続30時間の休息が必要とされています。
これならば最低でも週に1回、6時間ほどは飲酒できるという計算になります。

翻って外科医には、現時点では勤務間インターバルの規定がなく、しかしながら飲酒制限規定もありません。
自己責任で飲み、運悪く緊急手術にでも呼び出されたら、酒気帯びで手術をすることになります。
もしも厳しい飲酒時間制限が課されたら、外科医は下戸ばかりになるでしょうね。

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