選定療養費
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- 2020/01/07(Tue) -
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この時期どうしても、予約なしで朝から来院される方が多いです。
夜中から高熱が出たり嘔吐が続くお子さん、喘息症状がひどい人、動悸や胸痛を訴える成人の方もいます。 すでに9時からの診療枠は、ネットや電話で予約済の方で一杯で、その多くが高熱の方です。 なので予約なしで窓口に来院された方への対応は、おもに次の2つに分かれます。 (1)病状が重い方は、そのまま診療(できるだけお待たせしない) (2)病状が軽い方は、予約患者の合間に割り込む形で診療(少々お待たせする) このうち(1)のケースに対応できるのはしかし、せいぜい2,3人まで。5人も6人も来られたら無理です。 直接来院された重病者は早めに診療したいですが、予約済の重病者の診療をどんどん遅らせるのも問題です。 前夜から高熱でぐったりでも、朝の受付時刻を待ってから予約を入れ、時間通りに来る方もいるからです。 重症だと思って来たのに待たされた方は、それほど重症ではなかったのだと思っていただけると助かります。 基幹病院の救急外来のコンビニ受診を少しでも減らせるならと、当院では土日祝日の診療を続けています。 その当院受診者にも、ときどきかなり重症の方がいます。そういう方のトリアージが私の仕事です。 私の手に負えない患者さんは、日赤や地域医療センターなどの先生方に、治療をお願いすることになります。 本来は、重症の方は最初から病院を受診していただきたいところですが、それはなかなか難しくなりました。 緊急の場合等を除き、医療機関からの紹介状がなければ、5,500円の「選定療養費」が徴収されるからです。 ただ、紹介状(診療情報提供書)を書くのにも時間がかかるし、だいいち患者さんに余計な手間をかけます。 当院の初診料と診療情報提供料を併せると、選定療養費を超える医療費もかかってしまいます。 大病院の負担軽減の目的はわかりますが、もう少しスマートな解決法はなかったんですかね。
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