クルーズ船は、濃厚接触が延々と続く劣悪閉鎖空間になっていないか
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- 2020/02/04(Tue) -
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新型コロナウイルス感染の潜伏期は、最大で10日だということになりました。
一方で、中国での感染者数は10万人以上、そのうち半分は潜伏期間中に感染したとする推計もあります。 感染者が乗っていたクルーズ船は、いまだに横浜港沖に停泊しています。 熱や咳などの症状がある乗客とその濃厚接触者に対して、ウイルス検査を行うためです。 残念ながら、ウイルス陽性者が出る可能性は十分あります。その場合、どのような対応になるのでしょうか。 ウイルス陽性者は即入院(隔離)ですが、陰性の方でも「偽陰性」の可能性を考慮しなければなりません。 数日後に再度のウイルス検査を行うまで、陰性の方も隔離しておいた方がよいでしょう。 一方で、無症状で未検査の乗客は、明日にも下船・帰宅・自宅待機とするような話が出ていました。 厚労省は、香港で感染者が下船してから10日経過したので大丈夫だといいますが、少々あさはかな理屈です。 感染源を、香港で降りた人に限定するのは危険です。船内での二次感染の方こそ大いに心配すべきです。 理論的には、船内で今日感染した人がいるかもしれず、明日下船しても、本来なら10日間の隔離が必要です。 自宅待機となれば、家族への感染拡大が懸念されます。横浜港から自宅までの移動手段も大いに気になります。 いま、クルーズ船の乗客たちは、食事や観劇などを含め、船内では比較的自由に過ごしているようです。 陸から見れば、船というのは絶好の隔離環境ですが、船内自体は、濃厚接触が可能な状態が続く劣悪環境です。 検疫に時間をかけることが、かえって船内感染を拡大させることになっているのかもしれません。 無症状なので検査を受けなかったけど、実は感染していて潜伏期の乗員乗客が、はたして何人いるのか。 その方々が明日、下船することになるのでしょうか。それが百人千人の規模でないことを祈るばかりです。
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