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清潔・不潔の区別は、医療従事者の基本中の基本ですけどね
- 2020/02/21(Fri) -
ついに熊本市でも、新型コロナウイルス感染者が出てしまいました。看護師のようですが、現時点で詳細不明。
明日からの診療は、感染防御のための患者動線の管理など、昨日までとはだいぶ異なる雰囲気になりそうです。
マスクや手洗いはもちろんのこと、発熱来院者すべてに新型コロナウイルス感染の疑いをもつ必要があります。

クルーズ船で感染した2人が亡くなりました。また、船内の隔離が不十分である証拠が次々と出てきています。
いまいちばんの話題は、岩田健太郎教授の告発動画に対する、橋本岳厚労副大臣のツイートでしょうか。
橋本氏がゾーニングの証拠として見せた画像は、逆にゾーニングの不備を見事に裏付ける証拠となりました。

「左手が清潔ルート、右側が不潔ルートです」と書かれてますが、笑っちゃうほど隔離ができてない状況です。
だって、入口だけが区別されていても、その手前のホールも向こう側の部屋も、まったく同じ空間ですからね。
ここで「不潔ルート」と書いてあるのは、「防護服を脱ぐ方はこちら」ぐらいの意味しかありません。

医療の世界で「清潔」と言えば、通常は「無菌」と同義です。無菌の確証が無ければ、すべて「不潔」です。
今回の場合は、新型コロナウイルスに汚染されている可能性がわずかでもある場合に「不潔」と考えます。
なので「清潔」と言えるのは、空中にも壁にも床にも新型コロナウイルスがまったく存在しない場合だけです。

こんな状況を見て、「よし、ゾーニングOKだな」と画像をアップした橋本氏の医療水準には驚くばかりです。
この人がクルーズ船の感染制御のお目付役なのだから、もう何でもアリでしょう。

下船後にオーストラリアやイスラエルに帰国した乗客の中から、ウイルス感染者が出ました。
そのうち間違いなく、下船した日本人の中からも感染・発病者が出ますね。
でも厚労相や官僚はきっと、「下船後に市中感染した可能性も否定できない」などと言い出すはずです。
あー、それにしても、明日からは大変になりそう。

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