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先発医薬品の名称は、詩的であれ
- 2020/06/22(Mon) -
「クラリシッド」という抗生剤は、とくに子どもに対してよく処方する薬です。苦いので嫌われます。
一般名は「クラリスロマイシン」で、商品名としてはクラリシッドのほかに「クラリス」もあります。

そのクラリシッドの国内製造販売が、現在の「マイランEPD」から「日本ケミファ」に「承継」されます。
もともとこの薬は、5年前に「アボット ジャパン」からマイランに承継された薬でした。
このように、製薬会社に何らかの事情や戦略があって、薬の製造販売元が移ることは、よくあります。

ケミファは、この薬の後発品(錠剤のみ)を販売していますが、このたび先発品販売に躍り出るわけです。
いまは後発品メーカー(しかも中堅)のケミファですが、かつては先発品メーカーでした。

そしてケミファといえば、製造承認を受けるための治験データをねつ造して、大問題になった過去があります。
私が医学部の学生時代のことで、当時はそれほど興味は無かったのですが、後になって調べて知りました。
データをねつ造したいくつかの薬のうち、高血圧治療薬(降圧剤)の名前が「トスカーナ」でした。

トスカーナといえば、フィレンツェを州都とする、イタリア中部の州です。
私が訪れたことのある数少ない海外の旅先の中でも、また行きたい場所第1位の、思い出深い土地です。
歴史、芸術、自然、なによりもワインと食べ物・・・と、いまでも「脳内旅行」が止まりません。

なぜそのような「美しい」名前をつけた薬で、データをねつ造するような汚れた気持ちになれたのでしょうね。

医薬品の名前には、一般名や構造や疾患名や薬効等を表す言葉を組み合わせた、妙な造語をよく見かけます。
できれば個性的で詩的な名称にして欲しいものですが、そんな気の利いた名前に、最近あまり出会いませんね。

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