「コロナパーティー」の愚は、他の感染症でも同じこと
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- 2020/07/14(Tue) -
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「新型コロナパーティー」の参加者がコロナに罹って死亡したというニュースが、米国から伝えられました。
テキサス州だけでなく、どうやら米国内のあちこちで似たようなパーティーが開催されているようです。 馬鹿げたゲームか、肝試しのような要素もあったのか、ともかく無謀な行為によって命を落としたわけです。 目的は異なりますが、本気で感染症に罹るための「パーティー」なら、世界中で行われて来ました。 代表的なのが「水痘(水ぼうそう)パーティー」。おたふくかぜや麻疹でも、同様のパーティーが存在します。 反ワクチンの人はともかく、予防するよりも罹った方が良いと信じている人には、考えを改めていただきたい。 たとえば、感染したら100%死ぬ伝染病があるとしたら、もちろん、誰も患者には近寄りませんよね。 では、致死率50%の病気ならどうでしょう。敢えて感染者と接触して免疫を付けたいでしょうか。まさかね。 となると、死亡率が何%ぐらいの病気なら、わざわざ感染するためのパーティーに参加したいですか? 私なら1%でもイヤですね。予防法があれば予防したい。ワクチンがないのなら、極力感染しないようにする。 水痘は、死亡率は高くありませんがゼロでもありません。感染すると将来帯状疱疹を起こすこともあります。 おたふくかぜは、髄膜炎などの併発症のほか、難聴を起こすのが問題。毎年数百人の聴力が失われています。 麻疹は、希に治癒後十年以上経ってSSPEという病気を発症することがあり、これは生命予後の悪い難病です。 これらの感染症に、わざわざ感染するためにパーティーに参加する理由が、どうしてもわかりません。 罹った方が「良い」免疫が付くと言うのなら、その良い免疫を付けたら何か良いことでもあるのでしょうか。 まさか、2度目の感染を防ぐためでしょうか。1度感染してでも2度目の感染を防ぎたい理由は何でしょう。 いくら考えても、私には理解できません。コロナも同じです。まずは、1度目の感染をしないことです。
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