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蝉時雨 しばしコロナを忘れたい(でも無理)
- 2020/07/17(Fri) -
朝から晴れて気温の上がりが早い日は、クマゼミの合唱も早朝から盛況です。
7時すぎに出勤して外回りの掃除をしていると、周囲から激しいクマゼミシャワーを浴びることになります。
樹木を見上げるとあちこちの幹で、深いメタリックグリーンのクマゼミがおなかを震わせています。

私が「ワシワシ」と形容するその鳴き声ですが、よく聞けば「ジュヮィジュヮィ」というのが正しいですかね。

そんな中で昨日は、久しぶりにタマムシも見つけました。
クマゼミの喧噪にやられたのか、樹木から少し離れた日陰のベンチの上で、大人しくたたずんでいました。
タマムシと聞いて「玉虫厨子(たまむしのずし)」しか思い出せない方は、もっと野外に出ましょう。

昼に、タマムシの餌用のケヤキの木を見ようと屋外に出たら、違和感があるほどに静まりかえっていました。
前にも書いたように、クマゼミは午前中しか鳴かないからです。そして、その静寂がかえって暑苦しい。
さっきまで降り注いでいた、あのクマゼミシャワーが、すべて地中に染みこんでしまったような気がしました。

と、そのとき気づいたのです。松尾芭蕉は、セミの声が消え失せた白昼の静寂を、詠んだのではなかろうかと。

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
やかましい蝉時雨の中に、芭蕉は心や寺や宇宙の「閑かさ」を感じとったのだと、人々は解釈してきました。

でも、もしかすると芭蕉は、セミがまったく鳴いていない異様なほどの静寂に、驚嘆したのかもしれません。
あれほど鳴いていた蝉の声が、すっかり岩にしみ入ってしまったのか、なんと閑かであることよ、みたいな。

なお、東北地方にはクマゼミはいませんが、ミンミンゼミがいます。やはり午前中だけ鳴くようです。

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