血液型と輸血と献血
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- 2012/08/21(Tue) -
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先日、血液型について書いたあと思い出した「血液関連エピソード」がいくつかあります。
(1)血液型は変わるのか あるおばあちゃんに血液型を尋ねたら「前はA型やった。今はわからん」とのお答え。 骨髄移植後などの特殊な場合を除いては、生まれたあとで血液型が変わることはありません。 しかし新生児期の検査ミス(判定間違い)や、本人の記憶違い(親の勘違い)は、しばしばあります。 (2)大手術時の血液準備 私が研修医の頃、心臓手術の当日の朝には、患者さんの家族や知人、同僚などに集まってもらっていました。 輸血用の新鮮血液を採取するためです。当時の血液供給事情と手術水準からは、それが日常的手法でした。 今でも「我が子の輸血は自分の血液で」と供血を希望される親御さんがおられますが、それはできません。 血縁が近いと、かえって重篤なアレルギー反応(移植片対宿主病)が起きやすいからです。 (3)献血するための条件 高血圧で薬(降圧剤)を飲んでいる方が献血できるのは、降圧剤が1種類であることが条件だそうです。 そのため「薬を1つに減らしてほしい」と希望される、献血ファンの方もいらっしゃいます。 2種類の薬を1錠にまとめた合剤に変えるという「秘策」もありますが、あまり正しい行いではないですね。 (4)輸血で何が変わるか あるカーディーラーのお兄ちゃんと雑談をしてたら、以前、輸血したことがあるとのこと。 「輸血して何か体質が変わりましたか」と尋ねると 「髪の分け目が逆になりました」 メカニズムは不明。
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