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コロナよりも怖い病気を、まず予防しましょう
- 2020/07/20(Mon) -
コロナ禍によって医療機関の受診控えが起きていますが、それは子どもの予防接種の接種率にも表れています。

「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会(VPDの会)」が最近公表した集計結果によると、
・0歳児の予防接種は、肺炎球菌ワクチンやロタウイルスワクチンの接種率低下以上に、BCGが大幅に低下した
・1歳児のワクチンも、定期のMRワクチンや任意のおたふくかぜワクチンともに、接種率低下が続いている

とくにBCGについては、集団接種の延期や大人のBCGワクチン接種による供給不足が考えられるとのこと。
BCG接種が新型コロナの感染予防効果があるという話が出たため、大人が接種する例があったのでしょうか。
たしかに当院でも、成人のBCG接種の問い合わせはありましたが、しかし実際に接種したケースはありません。
熊本では集団接種も行っていないので、VPDの会の集計結果には疑問を感じました。

ならばと、当院の予防接種データベースで、昨年3〜5月の接種件数と今年3〜5月の件数を比べてみました。
対象ワクチンはVPDの会と同様に、0歳児の肺炎球菌1回目とロタ1回目とBCG。それに1歳児のMRワクチン。

その結果、肺炎球菌ワクチンは昨年の48%減、ロタは61%減、BCG27%減、MRワクチンは53%増でした。
これはひどいですね。例数が少ないので統計学的有意性はないとしても、0歳児の接種控え傾向は明らかです。
ただし、肺炎球菌やロタに比べるとBCGの落ち込みは少なく、VPDの会のデータとは一致しません。
またMR1期接種に至っては、今年の方がむしろ件数が増えていましたが、その理由はよくわかりません。
もしかすると、コロナ禍が長引くと見越して、早めに接種する人が多かったのかもしれません。

定期接種対象のなかでも、ヒブや肺炎球菌や百日咳は、乳幼児が感染すると命にかかわりかねない感染症です。
だからこそ、0歳からの定期予防接種が規定されているのです。コロナを恐れるよりも先に恐れるべきです。
どのクリニックでも、乳幼児の予防接種においては、しっかりとコロナ対策を行っているはずです。
だから安心して、受診してください。まずは、いちばん怖い病気を予防しましょう。

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