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海に出て また山に降り 最上川
- 2020/07/29(Wed) -
山形県の記録的豪雨で、最上川があちこちで氾濫しました。ニュース映像は、球磨川の氾濫に酷似しています。
人的被害が少なかったのは、球磨川が教訓となり、行政の避難指示と住民の動きが早かったからだといいます。
ある町の職員は、「空振りでもしょうがない。怒られてもいいと思い避難指示を出した」と。すばらしい。

くしくも最上川と球磨川は「日本三大急流」と呼ばれる河川のうちの2つ。あとのひとつが富士川。
これらはいずれも川底の侵食による水深にばらつきが大きく、それが急流を生み出しているそうです。
その本流に多くの支流が流れ込むので、原理的に降雨量の急な変化に弱い構造なのかもしれません。

いくつもの山河を見て歩いた松尾芭蕉が、梅雨時のこの川を「早し」と詠んだのも頷けます。

「五月雨をあつめて早し最上川」
最初は「涼し」と詠んだけど、数日後に川下りをした印象で、後に「早し」に変えたことでも知られます。
川下りがよほどスリリングだったのか。雨が降ると豹変する河川だと、身をもって知ったのかもしれません。
この句は、例の「蝉」の句の2日後に詠まれたようです。さらにその2週間後には、次の句を詠んでいます。

「暑き日を海に入れたり最上川」
河口に至った芭蕉は、暑い一日が海に流れ入るかのごとく、涼味を感じたようです。
その、海に流れ込んだ大量の水が、やがて雨となって山に降るという循環を、芭蕉は感じていたのかどうか。

河川の氾濫はいまに始まった事ではなく、ずっと繰り返されています。地球温暖化や異常気象とは無関係です。
現代の科学技術をもって、少なくとも人的被害だけは起きないよう、あらゆる方策を講じてほしいものです。

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