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コロナ感染者数が「右肩上がり」の違和感
- 2020/08/02(Sun) -
新型コロナウイルスの感染者数は、多少ジグザグ増減しながらも、ここのところおおむね増え続けています。

大阪で200人越えした日に吉村知事は、「(感染者数は)右肩上がりで上がっている」と言いました。
その前には沖縄の玉城知事も、グラフを示しながら「右肩上がりになっている」と説明していました。
新聞でもテレビでも、今日もNHKで、コロナ関連の数字について「右肩上がり」を使っていました。

でも私は、コロナ感染者数という「悪い事」に「右肩上がり」を使うことには、どうしても抵抗があります。
感染者数が「伸びてきましたね」なんて言われると、なんかイヤですよね。それと似た違和感です。

辞書(大辞泉)には、「後になるほど数値が大きくなること。後になるほど状態がよくなること」とあります。
同義の「右上がり」も、「どんどん数値が上がっていくこと。後になるほど状態がよくなること」でした。

用例を見ても、業績とか売上とか成長率とかの「良い事」ばかりが登場します。「悪い事」は見当たりません。
つまりこの表現は、数値が増えることが好ましい事柄に用いるのが普通なのです。
であるなら、「右肩上がり」をわざわざコロナには使わないでほしい。そのような配慮がほしい。

ところで「肩」という言葉は、本来は人や動物の肩ですが、生物以外のモノの上部のかどの部分も指します。
なのでグラフの右上の角を「右肩」と呼び、グラフの右上が上がっていたら「右肩上がり」となるのでしょう。

でも、人を正面から見て、向かって右側の肩が上がっていたら、それは左肩です。左肩上がりです。
グラフの立場に立てば、「向かって右肩上がり」は、「グラフの左肩上がり」じゃないのかと思ったりします。
「肩」という解剖学用語を使うのであれば、左右を間違えないよう願います。私の違和感は、むしろそっちか。

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