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インフルエンザワクチンの、増産幅がケチすぎる
- 2020/08/29(Sat) -
インフルエンザワクチンの、供給量と使用量の年次推移のグラフは、見れば見るほど興味深いですね。
とくにこの10年間、比較的安定している様に見えて実はそうでもない。現場の苦労がにじんできます。

平成22〜27年までの6年間(前期とする)は、供給量2900〜3300万本程度で、使用量は2400〜2600万本。
平成28年から昨年までの4年間(後期)は、供給量2600〜3000万本程度で、使用量は2500〜2800万本。

政策によって供給量が格段に減らされた後期に、ワクチン使用量はむしろ増えたことに注目すべきです。
供給は減ったけど需要はむしろ増えたので、医療現場では苦労してワクチンをかき集めて接種したのです。

ワクチン使用率を単純計算すると、前期の76〜86%に対し、後期は95〜96%と、まるで違います。
流通経路や全国の医療機関での不均等な在庫も考慮すれば、95%というのはほぼ限界に近い使用率でしょう。
実際昨シーズンは多くの医療現場で、ワクチンを接種し尽くして欠品騒ぎが起きました。

しかしそれでも、どこかに在庫が残っているので、フタを開けてみたら日本全体では接種率95%となりました。
厚労省はコレをみて、まだ5%も余ってるじゃないか、とうそぶくのです。現場での問題はわかってるのに。

今シーズンは、コロナとの兼ね合いも考慮してワクチンは増産させ、供給量3178万本が見込まれています。
しかし、昨年の2964万本と比べれば、わずかに7%増えた程度。ケチな増やし方です。
今年はインフルエンザをしっかり予防しましょう、というスタンスでありながら、増産幅はたったこの程度。
ちょうど良い需給バランスのはずだ、という厚労省の机上の空論に基づく政策なのです。
ワクチンは、余っても健康問題は起きませんが、足りないと健康被害が出るんですけどね。

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