せっかく加速してきたワクチン接種にブレーキ
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- 2021/07/01(Thu) -
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東京などでは「第5波」の訪れが警戒されるのに、ここに来てワクチン不足が問題になってきました。
職域接種は、申請が殺到してモデルナ製ワクチンの不足が懸念されるため、新規の申請受付が停止されました。 接種を渇望する国民がいかに多いかを政府は予測できず、安易な大風呂敷を広げすぎたのです。 ハシゴを外された企業・団体も多いことでしょう。今後、集団接種や個別接種が混乱しなければよいのですが。 一方でファイザー製のワクチンも、元々供給が減ることが分かっていた今月から、不足が懸念されています。 大阪市では、集団接種や個別接種での1回目の予約受付が、一旦中止されることになりそうです。 ただし、1回目接種済の人の2回目分を確保するために、新規の1回目を止めることが正しい判断なのかどうか。 さいわいなことに熊本ではまだ、ワクチンの供給については比較的平穏です。 当院の場合も、個別接種用のワクチンは、申請した分だけ毎週2回、確実に届けられています。 毎日の予約者数を6で割った数のバイアルを申請するのが原則ですが、念のため予備をくれと言えばくれます。 とはいえ、その予備ワクチンを結局は後日使うことになるので、過剰在庫をかかえているわけではありません。 いつも院内に1,2本の余裕を持ってバイアルの破損や希釈ミスに備えつつ、古い順に使っているだけの話です。 ところが田村厚労相は、国の施策の失敗を棚に上げて、「医療機関に在庫がたまっている可能性がある」だと。 この人って、どうしてこのように、医療者をムカつかせるいい加減なことばかり言うんでしょうね。
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