ワクチン不足と言われる中、接種予約はほぼ満杯
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- 2021/07/12(Mon) -
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今後のワクチン供給がどうなるかを心配しながら、ともかく今日も新型コロナワクチンの接種を行っています。
医療機関からみて、このワクチンの接種作業が従来の、たとえばインフルエンザワクチンと異なるのは、 (1)公的な予約システムが構築・運用されている(当院はあえて、そのシステムから一部離脱していますが) (2)対象者に「接種券」が発行され、接種データはVRS(ワクチン接種記録システム)で国が管理している (3)被接種者の費用負担がなく、医療機関の窓口や集団接種会場等での現金のやり取りがない (4)接種機関には、ワクチンとシリンジが必要量だけ定期的に現物で配送される (5)熊本市の場合、接種済の予診票を保健所に送付すると、市がVRSへのデータ入力を行う (6)その予診票の実績を元に、熊本市が接種料金を医療機関に振り込む VRSのデータ入力は市がとりまとめて行うので、実際の接種日と入力日にはどうしても時差が生じます。 この時差が大きいと、ワクチンに余計な在庫を抱えているように見られ、国からの供給量が減らされます。 ファイザーのワクチンは、もともとの供給計画を大幅に超えるペースで、全国で接種が行われています。 各自治体は接種対象を前倒しし、接種枠を拡大し、VRS入力を急ぎ、ワクチン獲得競争をしている状況です。 しかし最終的には、すべての自治体で、接種ペースを落とさざるを得なくなりそうです。 すでに受け付けた予約を取り消す羽目になった自治体もあります。熊本はどうなるのか心配です。 とりあえず当院では、8月以降の1回目の接種の予約受付は控えています。7月中の予約はほぼ満杯です。 今日の夕方、現時点での受付済の接種予約数を詳細に尋ねるメールが、熊本市から届きました。 おそらくその回答を集約して、各医療機関へのワクチンの配分を決めるのでしょう。さて、どうなりますやら。
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