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いま無理して接種しなくてもよいのです
- 2021/07/18(Sun) -
喜ばしいことに、最近はHPVワクチンの接種を受ける方が増えて来ました。毎週数人のペースです。

厚労省からのリーフレットの個別配布が、昨年から始まったことも奏功したようです。
「まだ接種は勧めませんが、ワクチンの存在はお知らせしておきます」という、妙な趣旨のリーフレットです。
これを足がかりにして、今年の初めから当院でも積極的にHPVワクチンの接種を勧めてきたところです。

もうひとつ大きいのは、新型コロナワクチンの接種が広まってきたことでしょう。つまり、
(1)アナフィラキシーなどの重大な副反応が起きても、接種は粛々と進められることが国民にも理解された
(2)筋肉注射という、慣れない(痛そうな)接種法に、国民の抵抗がなくなった

もちろんどのワクチンも、副反応への不安を抱えたままで接種すべきものではありません。
接種のメリットはわかるが不安も大きい、という境界線上の意思表示がある場合も、考えどころです。

とくに新型コロナワクチンの接種においては、被接種者の意思の確認が重要です。
当院での個別接種では、これまでに2名の方が、接種直前に不安感を訴えられたので、接種は見合わせました。
熊本城ホールの集団接種でも、私が予診を担当した方で1人、不安を訴える方の接種を中止としました。

接種を見合わせた方はしかし今度は、接種しなくても大丈夫なんでしょうかと、不安を訴えられたりします。
そのような方に、じゃあやっぱり打ちましょうか、などと言って迷わせることはしないようにしています。
まあ焦らずゆっくり考えましょう。いまあなたが無理しなくても、やがて「集団免疫」で守られますよ。

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