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「2回目の方が痛い」と報じる意味ある?
- 2021/07/21(Wed) -
新型コロナワクチンは、集団接種でも個別接種でも、とくに高齢者では2回目の接種の方が増えてきました。
2回目の接種に際しての予診は、先日も書いたように、「1回目はどうでしたか」という質問で始まります。

これに対して「どうもなかった」と言う人でも、問い詰めてみると意外に症状が重かったりします。
「痛くなかったんですね」「ちいと痛かった」「翌日ぐらいに?」「うん、2,3日腕が上がらんやったね」

メディア情報の影響を受けてか、「2回目の方が痛みが強いんでしょう?」と心配する方も多いですね。
そんな場合は、「2回目の方が軽かった人もいますよ」と話すと、皆さんホッとされます。
統計学的有意性などはどうでも良くて、「軽かった人もいる」という希望の持てる情報が大事なんでしょう。

「筋肉痛がひどかったぁ」という人には、「ワクチンがよく効いた証拠ですよ」とプラス思考で応じます。
逆に「痛くなかった」という人には、「痛みと効果は関係ないですからね」と説明。いいかげんなもんです。

アレルギー歴がある方は、接種後30分間の経過観察をします。その際の補足説明には、こう言っています。
(1)「これも用心のためです。用心しておけば、何か起きてもすぐに対処できますからね」
(2)「用心すれば意外と何も起きません。何か起きるのはたいてい油断したときです」
科学的(医学的)説明は(1)ですが、(2)のマーフィーの法則の方が、ウケがいいですね。

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